皆さん、こんにちは。
東京ではあまり秋晴れに出会えなかった10月でした。
さて、今月もさまざまな企業様の人材育成をお手伝いさせていただきました。
私が提供する主なトレーニングのテーマは、問題解決、マーケティング戦略、ロジカルシンキング、プレゼンテーション等です。
その中で、近年の傾向の一つとして「トレーニング(研修)からワークショップにつなげていく」比率が高まっていることがあります。
ここでいう「ワークショップ」とは、ご自身の仕事を持ち寄り、問題解決や事業戦略を仲間と一緒に議論し検討を進めていくというものです。「アクティブ・ラーニング」と言ってもいいでしょう。
例えば典型的な実施パターンとしては、
①初回に講義&ケース演習の研修形式による基本の型(スキル)をインストール(2日間)
②次開催までに課題に取り組む
③ワークショップ形式で業務の問題解決を検討(2日間程度)
④現場で実行・フォロー
といったイメージです。
(日数や回数はそれぞれです)
この流れだと、「実践的」というより「仕事そのもの」を進めることになるので研修と実務とのつなぎめが限りなくなくなります。学ぶ知識やスキルは「仕事道具」であることが明確なので「勉強のための勉強」になるようなことはありません。
唯一の正解がない中で、異なる所属の参加者同士で意見を交わすことによって思考が広がり深まります。
主役はあくまで参加者の皆さんです。
ワークショップパートにおける私の役割は、一連のプロセスがより有効に進むこと、その中で使うスキルが再現性が高い状態でインストールされることをサポートすることです。
言うのは簡単ですが、講義型に比べて格段に骨の折れる役割です。
このワークショップ形式につなげるトレーニング、良いことずくめのようですが、この方法が有効に機能するには条件があります
①前提として送り出す側の上司(マネジメント層)が主旨を理解して前向きに送り出すこと
→なんだ忙しいのに研修か!という状態では無理
②何より、参加者が目的意識をもち、高い吸収意欲と高め合いの姿勢をもっていること
→主役のスタンスが命!(何でも同じですね)
③適正な人数であること(15名以内)
→少人数でないと場の密度が高まらず、十分な議論や共有が困難です
④事後において現場で継続的に取り組む機会が提供され協力姿勢があること
→現場で実践してナンボです
これらが揃うと「成長」と「成果」の両面驚くほどのステップアップが見られます。
最近は単なる知識の付与等はEラーニングに置き換わったりしていますね。
一方、コンセプチュアルスキルと実務とをダイナミックにつなげていくワークショップ型はこれからも増えていくでしょう。
そして私としても、より良い機会提供ができるよう磨きをかけていきます。
2017年もあと2か月、皆さん元気にいきましょう!