研修のオンライン(ウェビナー)化を検討する前に押さえたい前提

こんにちは。鈴木一です。
元気にstayhomeしてますか?

急に投稿頻度が増し、「もしかして暇じゃね?」と思ったあなた、正解です!

先の投稿でも述べた通り、新型コロナの影響で多くの研修がキャンセル・延期となり私の仕事も大きな影響を受けています。

そんな中この4月予定されていた研修の一部がオンライン研修(以下、ウェビナー)となり、私もそのうち4つのウェビナーで登壇しました。時期的にいずれも新入社員研修であり、人数は30名程度から170名まで、プログラムもそれぞれ異なります。

細かい感想はさておき、新入社員研修をウェビナーで実施した企業様においては、「研修をウェビナーで行うなんて今まで考えてもいなかったけど、なかなかいけるのではないか」と感じた面もあったのではないでしょうか。私が登壇させていただいたウェビナーにおいても、参加者の方々は誠実に集中して参加いただき想定以上の反応でした。

未だ新型コロナの終息が見えない中、今多くの企業様が、今後予定されている新人研修以外の研修をオンラインに置き換えようという検討を進めているのではないでしょうか。実際、私も既にそのような相談をいくつか受けています。

これは当然の動きであり、今回の緊急事態の影響の一つとして、「研修のオンライン化が進むきっかけ」があることは間違いないでしょう。コロナ終息後も、「すべての研修が元の通りの集合研修に戻る」ことはなく、この動きは関係者全員にもたらされる価値の総和としてはポジティブに働くに違いありません。

今SNS内では「zoomでの研修を成功させるテクニック」、「ウェビナーを成功させる動画の作り方」等の広告がうんざりするほど表示されます。(思わず、たまにポチッとしてしまうのでまた表示されるのですが。(^^;) それだけ「ウェビナー」は、人材育成界隈では時代のキーワードの一つになっていると言えるでしょう。

しかし。。
一方、単に「予定されている集合研修をウェビナーに置き換えよう」とする発想は危険です。ましてや、zoomがいいかな、Teamsか、はたまたGoogleの新サービスかなどの手法の検討を急いてはいけません。

一旦落ち着きましょう!

その前に、まず前提を踏まえておかないといけません。

それは、多くの企業様にとって、ウェビナーを評価するベースとなった実績が(私を含め)「この4月の新入社員研修」であるということです。
一言でいうと、良くも悪くも、この4月の新入社員研修は他研修に比べてウェビナーに置き換えやすかったという前提があると思います。

具体的には以下のような要素が挙げられます。

  • 新入社員の皆さんは、緊急事態の中入社以来一度も会社に行けていない人も多く、不安を抱える中、とにかくどんな形であっても会社から提供される機会にハングリーであり、かつ誠実にそれを受け止める。
  • エネルギーに溢れる社会人スタート時期であり、「いいスタートを切りたい」という前向きさに加え、「遅れをとってはいけない」という危機感もあり学習意欲が高い。
  • まだ直接会ったことのない同期の仲間が集まる限られた場・時間に興味津々である。
  • ウェビナー受講の障害となるような心理的・物理的な要素があまりなく場に集中できる。例えば、「この忙しいのに研修か」とか「本日の夕方までにお客様にメール返信しないといけない」など。
  • 「とにかくステイホーム」という「静的な時間」が続くなか、ウェビナーであっても相対的には「アクティブ」な時間であると感じる。
  • 他の集合研修を受講したことがないので、「リアル研修と比較すると・・」のようなネガティブな感情が起きにくい。

という具合に。

これらの前提を押さえた上で、今後計画されている研修がウェビナーに置き換えうるのか否かを冷静に、しかしクイックに検討する必要があります。

例えば、「その研修の目的は何か?」知識・スキルのインプットが目的でありその内容が定型的なものであれば、ウェビナーに置き換えやすいでしょう。むしろウェビナーの方がコスパが良いかもしれません。一方、相互の(インフォーマル含めた)対話により感情のやり取りを行ったり、皆が直接集まる場によって互いにエネルギーを高めるような場合は、ウェビナーに置き換えられないか置き換えても効果が下がるでしょう。

そして、もしある研修がウェビナーに置き換えられそうと判断した場合も、集合研修のプログラムやテキストをそのままオンラインに置き換えるのは無理があります。人数や時間も同じようにはいきません。目的を明確にした上で、研修のゴールを再確認、再設定することが不可欠です。この点は、私も想定していましたが、実際に異なるタイプのウェビナー登壇を重ねることで仮説が確信に変わりました。

現在のように、コントロールし難い環境の中においては、ゆったり考えている時間はなく関係者一同が知恵を結集して行動していかないといけません。

ウェビナーに置き換えるべきか、置き換えるなら何をどうすべきか、リアル研修とウェビナーをどう組み合わせるか、などなど。

いくつかの企業様、研修ベンダー様とは、既に一緒に検討を進めさせていただいてます。

目的志向をもち、人材育成支援のコスパを高めていくように、私も具体的に貢献してまいります。

カテゴリー: 仕事
Top