変わるもの、変わらないもの

銀座にある某老舗バーに一人で立ち寄ったときのこと。
早い時間帯だったので、客は私含めて数名です。

カウンターでマティーニをいただきながら、マスターと会話を交わします。

「銀座もだいぶ様変わりしたよねー。お客さんの層も変化してますか?」

「そうねー。昔は早い時間にここで一杯やって勢いつけて(ママのいる)クラブに出かけていく男性が多かったね。でも今はちゃんと食事をした後に来る女性客が増えましたね。だからこの時間はすいてるんですよ。」

「へぇー。やっぱり街が変わるのは寂しいですよね。」

「いえいえ。銀座は変わってなんぼですよ。他(の街)はそのままでも、銀座は一番先に変わらないと。変わってこそ銀座ですから。うちはずっと変わらずですけどね。」
・・・

たわいもないやり取りでしたが、マスターのこの言葉はとても印象に残りました。

銀座を主語とすれば、変わることが当たり前。「変わること」が「銀座の変わらないこと」。
このバーを主語とすれば、環境は変わっても自分たちは変わらない。

流行り廃りを横目に見ながら、そこにいくといつも期待を裏切らない変わらぬ価値がある。

私もそして当社もそんな老舗バーのような年の重ね方をしたいものです。

2017年もあとわずかになりました。

 今年何が変わって、何が変わらなかったか?

 何を変えて、あえて何を変えずいたか?

そんなことを振り返りつつ、2018年を迎えたいと思います。

今年も多くの方々のご支援のおかげで充実した一年を過ごすことができました。
本当にありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

素敵な新年をお迎えください!

 

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