強いものは美しい

私は週末気が向くと、軽いジョギング&ウォーキングをしに近所の公園に出かけます。間違ってもフルマラソンを目指すようなことはなくあくまで軽ーくです。 そして、私がのたのたと走っていると、毎度多くの人に追い抜かれます。時にはおばあちゃんランナーにも。笑

そんな中で感じることは、総じて速いランナーはフォームも美しいということです。私のようにバタバタ足音をさせるわけでもなく、軸が安定して何か推進力を感じるような走りです。 もちろん、私が正しいランニングのフォームとは何ぞやがわかっているわけではありません。

他にも同じような例はありますね。錦織選手のショット、羽生選手のジャンプ、イチロー選手のスイング、私の少林寺拳法の先生の演武などなど、すべて確かに美しい。

きっと、これは高いパフォーマンスを追求する中で、無駄がなく効果的かつ効率的に体を使っているからで、それが素人眼にも美しいと映るのでしょう。

これはスポーツ以外にも言えるのではないでしょうか。 例えば、プレゼンや商談などのコミュニケーション。自分の話したいことや自分の立ち居振る舞いにばかりに気がとられて、無駄な力が入る。無駄な力が入るから、ぎこちなさが相手にも伝わる。そして肝心なところに力が集中しないから相手にも伝わらないなんていう具合に。 一方、心を動かすプレゼンは力強いが余計な力みはなく、美しく見えます。

スポーツでも仕事でも「リラックスして」などと言われますが、この「余計な力を抜く」というのがどれほど難しいことか。

これまでの経験から、最初から無駄がない状態に到達するのは無理で、何度も何度も繰り返される鍛錬によって無駄がそぎ落とされていくものなのだと思います。

私の場合、美しいランナーは目指していませんが、自分がプロとして立ち居振る舞う場面においては、無駄のない美しい立ち居振る舞いを目指したいものです。

 

冬の公園

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